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窮陰の栞紐 [書楽]

 皆様、今年も一年お世話になりました。
 ……年末休みに入ったら読書の捗ること捗ること。食っちゃ寝+読書、幸せであります。こうしてずっとごろごろしていたい。



 最近創土社さんがやたらクトゥルフ押しですが、その一環『邪神艦隊』。
 流石菊地秀行、流石クトゥルフ。しっかり「架空戦記」していつつ、内包すべき得体のしれない恐怖と結末の投げっぱなし感がしっかりしていて、感嘆するより他はありません。


 続いてこちらもなかなか優れていた、『ホームズ鬼譚~異次元の色彩』。
 ホームズ物と言いつつホームズに過度に縛られない、程よい換骨奪胎が心地よい一冊。ゲームブック仕立ての小編も、何気にシステムが斬新で、侮れません。


 理念を持った狂人を描かせたらピカ一の余湖田畑コンビこそ、正にコミカライズに適任でしょう。『ニンジャスレイヤー』(1)。
 期待通りの素晴らしい出来。コミカライズならではの、原作に輪をかけてぶっ飛んだSEは流石。


 ネタの抑えどころも良く、総合評価は悪くないはずなのですが……個人的には、合格点はあげられない『武ログ』(1)。ちょっと信長がチャラすぎます。Twitterなどで見せている口調くらいが、丁度いいのに。実に惜しい。


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天泉の栞紐 [書楽]

 忙中有閑。ちまちま暇を見つけて本のページを捲るのです。
 いっそ冬籠りしてしまいたいですのう。



 話題になってるなあ、提督的にも少し気になるなあと思っていたら、やって来ました『蒼き鋼のアルペジオ』(1)~(8)。
 おお、存外面白いではないですか。続きにも期待。


 新しいシリーズか、と思いきや同じ世界観でした、『イルベックの精霊術士』(1)。あれ、かるーく始まってるけれどこれって世界設定の中核部にもろに切り込む内容では……?


 頂戴してから長らく積まれていましたがやっと消化、『舟を編む』。途中一度タイムリープかとびっくりしたところ以外は、無難に良いものでした。
 辞書って、ただ漫然と眺めるだけでも面白いのですよね。職を得るとなかなかそういう時間は得られなくなりますから、学生の時までに是非味わっておいたらいいと思う楽しみの一つです。


 ネットではぼっち検定などとネガティブに扱われることも多いですが、もっと前向きに楽しめるものだと思います。例えばこの『yeah! おひとりさま』のように。
 一人入店、確かに凄まじくハードルの高いものもなくはないですが、慣れてしまえばどうってことないのですよね。野郎ならば尚更。


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霜先の栞紐 [書楽]

 こんな秋口にどっと忙しくなるとは、何ということでしょう。
 折角の読書週間だというのに……ま、致し方ないことです。



 織田信長伝『いくさの子』(1)~(4)。近年の流行りなんでしょうか。
 そして、原哲夫が描くので兎角いろいろオカシイのですけれど、これもある意味様式美と言えますか……そんなライフルみたいな火縄銃があるか!


 まず自分では買わない系統の本が、もたらされることもあります。そんな一冊、『採用・面接で「採ってはいけない人」の見きわめ方』。
 まあまあ、参考にはなりました。人事とは、微妙なものです。


 外交力は今こそ必要、『歴史を変えた外交交渉』。
 交渉とは、まさに情報と忍耐なのだとよく分かる一冊でした。


 無事堂々完結、宮城谷昌光『三国志』(12)(完)。
 司馬昭の死までなので、この時代で一番好きな人物は登場せずに終わるのですけれど、それもまた良し(どちらかというと三国の人というよりは晋の人ですし)。
 一巻で出た語を引いてトリに持ってくるのは、良い〆ですね。
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竹酔の栞紐 [書楽]

 まだ暑い日もありますが、それでもそれなりに秋めいてきた昨今。
 夜長、夜長。



 あ、続き出たんだ。『文豪ストレイドッグス』(2)。
 うーん……なんとも言えないもやっと感。


 三度世に出るとは思いませなんだ。ラッキースケベと言ったらこれ、『菜々子さん的な日常DASH!!』(1)(2)。
 もう20年前くらいですかね……学生の頃は何とも思わなかったことが今になってよくよく考えてみるとすごいステッキーシチュエーションでした、なんてのはよくあることです。


 南極蛇人が来た! 『セントールの悩み』(4)(5)
 社会制度のいろいろを考えさせられたり。


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燕去の栞紐 [書楽]

 茹だるような暑い日、冷たい飲み物を傾けつつ、気怠く頁を繰る。
 そんなことばかりして暮らしたい……などと言うにはまだ早過ぎる訳で。



 幕末を描いた作品というのは多々ありますが、比較的史実準拠のコミックは珍しい、『天涯の武士 幕臣小栗上野介』(1)~(4)(完)。
 ちょっとばかり主役贔屓が強めですが、そこを飲み込めばなかなか良い代物。維新の立役者などと言っても山師の衆が一発当てたに過ぎないという側面も、よく見て取れますし。


 ホラーものを読むのは随分久し振り、『恐の本』(1)~(3)。
 個人的には、ホラーものというのは怖さよりも後味の悪さを感じます。恐怖を表現する際に、漠然とした良心の咎めに訴える手が少なくないからでしょうか。


 地道で地味なSF漫画こそ王道、『アステロイド・マイナーズ』(1)(2)。
 貴重故、もっと長く続いて欲しい作でしたが、打ち切り。しかもある種の揉め事によるもの。ううむ。


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