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Vilverinのススメ [Oblivion]

・基本に帰ろう

前回は、『Talos Company』の高難度クエストにぶち当たって、一旦引き上げたところまでだったかな」
「悔しいけど、今はまだ無理です」
「そこで、他の仕事なり何なりをしつつ手を考えようとした訳だ」
「ええ。ずっと前に引き受けたワイン探しのことなんか思い出したりして、帝都近くの砦とか遺跡とか漁ってました」
「ふむ……そうそう、帝都近くと言えば、やっぱりVilverinの話をしなければなるまい」
「Vilverinですかぁ。確かに、今回行ってきました」


・最初に出会ってしまう遺跡

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「vanillaのOblivionは、新規ゲームを開始するとチュートリアル兼メインクエスト導入部となるパートが始まる。それを終えて出てくるのがこの画像の場所なのだが、湖の対岸に白い遺跡らしきものが見えるのがお分かりになるだろうか」
「そこに、Vilverin遺跡があります」
「ゲームを開始し、まあまあ長いチュートリアルを終え、さあ好きにして良いと言われたなら、半分くらいの人はフラグの立ったメインクエストに取り掛かるだろうし、四割くらいの人は、取り敢えず目についた探索できそうなポイントに向かうだろうな。そしてその四割を絶望に叩き落としただろう場所だ」
「Oblivionの全ての探索ポイントの中で、一番血を吸ってる場所かも知れません」
「多分、その通りだろうよ。だがそうだとしても、このVilverinは、ひょっとするとvanillaのダンジョンの中では一番力が入っているのではないか、とも思われるのだ。構成といい、内容といい、な」
「それで、敢えて取り上げてみようってことですか」
「うむ。あまりいい想い出のない人も多いだろうVilverinだが、トータルで見るとよく考えられた探索ポイントだと思うのだよ」

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「地表部は、野盗連中のキャンプ。二人か三人屯っているが、ここはまあ大丈夫だ。チュートリアルを終えたばかりのキャラでも、うまく立ち回れば問題なく片付けられる」
「問題は、中ですね」


・メカニカルお出迎え

「さてこのVilverin、ゲーム中最初に目に付くが故に、最初に探索されるだろう遺跡だ。つまり、『実際のダンジョン探索のチュートリアル』的要素を持たせることが効果的なポジションと言える」
「最序盤に訪れることが出来る場所にしては、仕掛けの種類が豊富ですよねー」

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「圧力盤で起動する罠とか、トラップワイヤーで起動する罠とか」

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「スイッチを踏むと開く隠し扉とか」

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「落ちる床とか」

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「遠隔で扉を開くためのスイッチ(含むハズレ)とか」

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「刃の振り子とか。登場し得る仕掛けのほとんどが、まるでその挙動を紹介されるかのように配置されている。Vilverinを一度経験しておけば、以後いろんなところに行っても『ああ、あのタイプの仕掛けだな』と分かる訳だ」


・奥へと誘う置き手紙

「背景に関するデザインも捨て難いちょっとした面白さがありますね。このVilverinは3層から成る遺跡で、一番上の層は野盗連中が根城にして生活しちゃってます」

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「で、彼らの日記らしいものもあって」

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「どんなメンバーがいるだとか、どんなことがあっただとか、Khajiitのメンバーが一人いなくなっただとか、奥から変な物音がするだとか書いてあります。彼らの生態が分かってちょっと楽しいですね」
「そしてこれはちゃあんと伏線になっていて」

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「次の階層に進むと、そのいなくなったと言われていたKhajiitらしき人物が、死んでいる。しかも台座の上に配されていて、少し意味ありげだ」
「野盗たちが気にしていた物音の正体とは? 彼らが踏み込まなかった奥の階層には何があって、何者がいるのか?」
「という、奥への興味をそそられる造りは、他の場所ではあまり見られないものだ。この辺のちょっとした演出に、力の入れ様を感じるんだなあ。そして、本筋に関係ないところでこういう細かい演出を見せることで、メインクエストとは関係なしに気の赴くままその辺を歩き回る楽しみを提示しているとも言えるんじゃないか」
「それに、ここでは他のクエストの開始フラグになるAyleid Statueも手に入りますし」
「帝都に住んでいる好事家から、Ayleidの遺物であるAyleid Statueを集めて欲しいと頼まれるやつだな。ここVilverin以外は大抵僻遠の地に眠っているから、帝都間近のこの遺跡に一つあるというのは全体の流れに対するクエスト設計として好感が持てるね」


「このように、一番最初に訪れる遺跡として、あったら良いものが大体備わっている、良いところだと思うのだよ。Vilverin」
「惜しむらくは、あまりにもスタート地点に近過ぎた、ってことでしょうか」
「そうだな。多少経験を積んだり装備を調えたりしてからでないと、野盗連中に袋叩きにされて二進も三進も行かない。本当にスタートしてすぐに向かうと早過ぎるという難度だ」
「それだけに、トラウマになっちゃってる方も少なくないようです」
「無理もない。だが、勿体無いことだ。今回紹介したような視点で見直してみては如何だろうか。新しい発見があるかも知れない。といったところで、また次回」

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