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餓鬼の断食も心掛け次第 [ことのは徒然]

 唐突ですが、「餓鬼の断食」という言葉をご存知でしょうか。東方界隈の方なら、魂魄妖夢のスペルカードに「妖童餓鬼の断食」というそのものずばりのがありますので、耳馴染みくらいはおありでしょう。
 断食をすると言っても、地獄の餓鬼は前世の悪業の報いで元々食べ物が食べられないということから転じて、当たり前のことをさも善行であるかのように言うことを指します。

 何でまたこんな話をし出したかと言いますと、世間の潮流に乗ってウチの職場でもやたら「カイゼン」と騒ぎ始めたのに端を発します。
 従業員の側からのボトムアップ活動により職場の諸状況諸環境を改善しようというのが「カイゼン」である訳ですが、ウチの職場ではそこに件数ノルマが定義されているため、課されている側はある種汲々とした状態で報告すべき事案を何とか搾り出している、という状況が出現しています。
 結果、元々ちゃんとしていなかったものをちゃんとした、というようなことまで「カイゼン」事例として挙げられてしまう始末。これが正に餓鬼の断食である訳で、活動のイメージだけが先行して理念が全然ついて来ていない様を、苦笑しながら傍観している私です。

 とは言え、全く無意味と思っているのかというと、さにあらず。
「カイゼン」の習慣がないところにそれを植えつけようとするならば、まずは具体的に行動させるというのが確実な近道なのは間違いありません。先ず上の人が騒いで下々にやらせるというのは「カイゼン」の本来の理念には反するものの、スタートとしてはやむを得ないのかなといったところです。

 つまり。餓鬼の断食と言いつつも、嘘も方便というか、偽善も善のうちというか。
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